僕の彼氏は男の娘
「××さん!時間ですよ、帰りましょう。」
「あ、はーい」
遠くから聞こえてきた女の人の声に、男の子は振り返ります。
「ばいばい!また会おう!」
「ぅ、うん!あり、がとう!」
男の子はタタタッ!とかわいらしい足音をさせて立ち去っていきました。
女の子の手には、赤いリボンがしっかりと握られていました。
女の子は、いつしか泣き止んでいました。
いつしか女の子は14歳。
女の子は、華奢でとてもかわいい女の子になっていました。
ツインテールに黒髪、ニーハイソックスにちょっとロリっぽい顔。
そして…僕っ子。
しかしそんな彼女…結崎莉玖からは…感情の起伏が極端に消滅していました。