最期は君を奏で

「僕は君にこの事実を話すべきなのか迷っていただけですよ
君が実直な人間であるとわかったので、今この話をしたのです
ルイさんを騙すような気持ちはなかったのですが……」



また思考を読まれた………


さっきからこの人は私の思考…

いや、思考だけじゃなく全てを見通してる

この人はだだの人間じゃない

 

「それで……
コウはどこにいるんですか?」


私は涙を服の袖でゴシゴシと拭いてから言った



「彼は今、この世界にはいません」


< 15 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop