会長様の秘密ごと
「ちょっ…!!おばさん?!コレどういう事?」

「ちょっと!!おばさんって言わないでよ!理事長って呼びなさい!!」


もう三十代後半なんだから仕方ないと思うんだけど…


「や、あの…そこは置いといて…」
「立架、貴方はここの学園の会長になるの」

「は?!」


いきなり叔母から言われた言葉の意味が最初は意味が分からなかった

「だから!!この荒れている学園を変えて欲しいの♪」


そんなケーキ選びながら言われても…
ものすごく大切なことっぽいじゃないですか!!!(泣)


「で、でも…私にはお姉ちゃんみたいな人をまとめる事が得意なわけじゃないし…」

「そんなの架凛ちゃんに教わればいいでしょ?」

お、お姉ちゃん教えてくれるかなぁ…?
って、やる気になってどうする?!

こ、ここは断らないと…!!


「立架には断る権利なんて無いからね」

笑顔のおばさ…理事長。


そ、そんなぁッ…!!!

って、なってなんだかんだで私はここに入学して…。




「ホントに…あの時は泣きそうだっとよね…」

ってか、泣いてましたが。


「ドSっていったって…お姉ちゃんの真似だし…上手くできてるかどうか…」


まぁ、バレなかったらいいだけだもんね!

ここに居る時は普通の私で居られるんだから…



「はぁ…普通に恋とかしたいなぁ…」


切実な願いが
この静かな生徒会室に響き渡った時だった…―。




「ふぅーん?」


初めてだった。

この部屋で自分以外の声が聞こえたのは



それがこの白石祐樹との出会い…。

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