女子高生物語〜ライオンなキミと猫なわたし〜



玄関まで走ってきたママは



「どうしたの!?何かあったの!?」




って心配してくれた






あたしが泣いた理由






仕方ないっていったら仕方ないけど、あの頃のあたしには辛くて悲しかった





「み、んな……みつき、のこと……しらない……って………うわぁぁああぁん!!」






大泣きするあたしをお母さんは抱きしめて




「美月……ごめんね…丈夫に産んであげられなくて…悲しいよね…?」





今思えば、ママはあのとき泣いていたと思う






曖昧な記憶だけど






ママは微かに震えてた







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