ちょこれーと。
その次の日。
少し顔を合わせ辛い私は
先生が居ないか確認をして
学校の中を歩いていた。
すると後ろから
ポンッと肩を叩かれた。
「うひゃああっ!」
変な叫び声を出してしまった。
「そんなに驚かなくても、
黒澤じゃないから大丈夫。」
振り返ってそこに立っていたのは、
先生ではなく美鈴だった。
「み、美鈴~!」
親友の姿を見た瞬間、
私は抱きついた。
「何でそんなに
黒澤に怯えるかなぁ?」
美鈴が私の頭を撫でて、
呆れながら言ったとき。
「俺が何だってー?」
私の後ろの方から声がした。
「あ、黒澤ー。」
美鈴がそう言った。
その言葉を聞いたとき、
私は先生の方も見ずに
走り出した。
「え!あ、ちょ!千架?」
「え、え?何かした、俺?」
二人の声が聞こえるけど
私は先生から逃げた。
顔を見るのが恥ずかしくて。
見られるのが恥ずかしくて。
人目も気にせず逃げた。