アナログ三姉妹
「君が岸山君かね?」
マサが睨む。
腕組みをし、随分な上から目線。
「は、はい‼れいさんと、真剣にお付き合いをさせて頂いてます‼」
「お付き合いをさせて下さいの聞き間違いかな?」
「え、いや、あの…」
「物事には順番があるよね?A4の次がB6であるように」
「お兄ちゃん、B5じゃなかった?」
口を挟むひかり。
「うそだぁ‼B6だろ?」
「B5だって‼」
「HB?」
れいが話をややこしくする。
「HBマイナスってなかった?」
「ひかり、それはRHマイナス。血液型だろ?」
「R型ってあるわけ?H型は?」
「じゃ私、Z型がいい‼」
「れいちゃんZなら、私はX型」
「じゃお兄ちゃんQ型にする」
なぜか話がまとまり、
ただ笑みを浮かび続けるしかない、岸山君でした…。