アナログ三姉妹
丼が二つ。
出ました、
ひかり特製、
[とりま玉子を割って蓋をして、中の具はお楽しみ丼]
「いっただきまーす‼」
半熟玉子と絡むのは、
なんだか黒い、
どす黒い…。
「佃煮。どうやらお節を作りすぎたみたい」
「…なんとも言えぬ食感」
「ちょっとマサ、あんたも食べないっていう気?」
ひかりが凄む。
小さな小さな柴犬に。
「そうだぞマサ。ひかり様の食べ物を残すと、世にも恐ろしい、もったいないひかりが出るぞ」
「クゥーン」
マサは悲しげな顔?で、
佃煮をパクつくと、
「それでいいのよ」
満足気な、もったいないひかりでありました。