アナログ三姉妹
再び繋がると、
そこに広がっていたのは、
朝からグッタリの妹二人と弟に、
ドヤ顔のマサ。
俺が愛する、
愛してやまない家族たち。
「お兄ちゃん、行ってきます‼」
れいが手を振る。
「ボクはもう一回、散歩に」
岸山君がマサを、
いや、マサが岸山君を連れ立っていった。
「お兄ちゃん、また明日ね‼」
ひかりが手を振る。
お腹をさすりながら。
「ああ、また明日な」
たとえ距離があっても、
心は強く結ばれている。
見えない絆で、
見える笑顔で。