アナログ三姉妹
「実亜ちゃーん‼」
「やだー、そのワンピ可愛い‼」
「でしょー」
クルッと回ってみせる。
「気合い入ってんじゃん」
そう言う実亜ちゃんも、なかなかの入りよう。
「そろそろ私もメンズの一人や二人はGetしないとね」
「頑張ろー‼」
二人で更に気合いを注入する。
実亜ちゃんは小さい頃からの友達だ。
だからお兄ちゃんやお姉ちゃんから、絶大な信頼を得ている。
ここだけの話、
よくアリバイ作りに協力してもらったんだけどね。
「けどさ、れいのタイプは居ないわよ」
「そうかなー?」
「だいたい、テレビの接続が苦手な男なんて居ないでしょ?」
「やっぱり?」
「てかさ、普通は接続が得意な男に惚れるんじゃないの?」
「えー、なんか違うー」
首を振る親友に、
そう言うあんたが違うわよ…。