アナログ三姉妹
「チッ、外れやがった」
コンパ開始早々、
実亜ちゃんがボソリと呟いた。
私たち女子の前に座る♂どもは…。
いや、
野郎というより男子、
男子というより男の子。
即ち、なんだか貧弱な草食男子の寄せ集め。
「あ、これ美味い」
スペアリブにがっつく実亜ちゃん。
「あ、生中くださーい‼」
元を取る作戦にシフトチェンジしたようだ。
まさに肉食の獰猛な野獣に、か弱いヤギたちは恐れおののく。
「でも実亜ちゃん、大学院生だって」
「それがなによ」
「実亜ちゃん学歴も大事だって言ってなかった?」
「そりゃそうだけど、頼りなさそうじゃない」
「でもさ、調教できるかもよ」
「調教…」
口から肉汁を滴らせ、
ライオンが獲物を見定める…。