アナログ三姉妹
しばらく睨み合う姉妹。
それを阻んだのは、
涙だった。
二人の目から同時に涙が零れたのだ。
お互いが顔を背ける。
ひかりはそのまま、味噌汁を作ることにし、れいは逃げるように部屋に駆け込んだ。
グルグルグルグル。
味噌汁をかき混ぜる。
頭の中も回っている。
ひかりは煮立っても尚、味噌汁を混ぜ続けた…。
一方、ベッドに飛び込み、枕に顔を埋めたれいは、ひどいことを言ったことを後悔する。
謝らなければ。
今すぐ戻って謝らなければ。
でも今はムリだ。
今は…。
ZZzzz…。
いつの間にか眠ってしまった。
「ごめん…なさい」
そう呟きながら…。