アナログ三姉妹
「お姉ちゃん、心配してんだよ。それ、れいちゃんが一番分かってるでしょ?」
「…うん」
「じゃ謝って、頑張って結婚認めてもらいなよ」
二カッと笑う実亜ちゃん。
「…そうだね」
なんだか私もフッと笑ってしまった。
肩から力が抜けて、脱力~。
そうなんだよ、謝ればいいんだ。
ひどいことを言ったんだから、あれこれ考えてても仕方ない。謝るしかないんだ。
ちょっと勇気が出たな。
あとは帰ってから真っ先に謝って…。
「今から謝んなさいよ」
「え?」
「どうせ家に帰ってから謝るつもりでしょ?」
「…(バレバレ)…」
「その時になったら、あれこれ理由つけて逃げちゃうんだから。今から呼び出して、ちゃんと顔を見て」
「でも…」
「さっさとかける‼」
「は、はい‼」
勢いに押されて電話をかけた。