【完結】君が教えてくれたコト
俺は光輝の頭をポンポンと撫でた。
すると、光輝は涙をポロポロ流し始めた。
「光輝?何泣いてんだよー?」
光輝を抱っこしてあげると、光輝はギュッと俺に抱き着いて泣いた。
「お父さん、何も見えなかったからさ。葵と仲直りしてケーキ食べよう?早くしないと一護君にケーキの苺全部食べられちゃうぞー?」
「こーき!早くケーキ食べたいー!」
一護君は今にもケーキにかぶり付きそうだ。
「ヒックッ…僕もケーキ食べたい」
「よし、じゃあ食べよう」
葵もすぐに泣き止み、結花と一緒に座っていた。弘貴がケーキのローソクを点け、みんなで俺の誕生日を祝ってくれた。
ケーキが切り分けられると、光輝はケーキをフォークに乗せると葵に食べさせてあげていた。
「あおちゃん、おいしい?」
「おいちい!」
「さっき怒ってごめんね?」
光輝が謝ると葵はあまり意味がわかっていないらしく、首を傾げていた。
「オレも萌菜歌に食べさせてあげる!」
光輝が葵にケーキを食べさせているのをみた一護君は萌菜歌ちゃんにケーキを食べさせようとしている。