【完結】君が教えてくれたコト
告白しちゃいますか


6月。

今年は雨の少ない梅雨だ。


「穂高!!」

「ハイっ!」


廊下で突然熊田先生に怒鳴られた。

ちなみに望月先生は熊田先生と付き合いだした後あっという間に妊娠して、寿退社をした。

二年になってからの俺達の担任は熊田先生になった。


「止まれっ!!」

「な、な、なんでしょう?」

「これを見ろ!!」


熊田先生は俺に数枚の写真を見せてくる。

いちゃいちゃの写真ばかり…何故これを見せる為に怒鳴られたんだ?

写真を進めると最近の日付で、産まれたばかりの赤ちゃんの写真。


「これって…熊田先生と望月先生のお子さんですか!?」

「そうだ!!絶対に嫁にはやらん!」


女の子か…ん?あんまり計算したくないけど…最近産まれたって事はまさか…あのスッポンスープの…

いやいや!考えない!


「おめでとうございます!」

「穂高にこれをやる!」

「え?何ですか?っていうか何で…」


熊田先生は有名な巨大遊園地の優待券を4枚くれた。


「え!?何で俺に?」

「いや…それは花子がハガキの抽選で当てた物なんだが…穂高がいなければ俺達は結ばれていない事を二人で想像したら穂高に何か感謝の印を伝えたくなってな」


…俺は何もしてないけど、そういう事ならもらっておこう!


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