【完結】君が教えてくれたコト
怒りとかじゃなくて…なんでだろう。
手が震える…
力が上手く入らなくて拾った壊れたシャーペンと消しゴムを地面に落とした。
カツッ
「ヤバッ!誰かきた…火消して」
ゴミ捨て場からクラスメートが一人顔を覗かせた。
「プッ!なーんだ!罰ゲーム続行出来なくなった!アハハッ」
「えー?あ…穂高」
裏から出てきたのはあの3人組とクラスの女子一人と…水野さん。
「あ〜あ、聞いちゃったんだ」
「お前、水野が将生と付き合ってたの知らなかったとかマジでウケる!」
顔を上げる事も、動く事も出来なかった。
「聞いてんのかよっと!」
ドンッ
背中を蹴られてその場に転ばされる。
「転んでるだけでキモいんだけど」
「水野の演技かなりのものだね!こいつマジで信じてんの!」
3人にガンガン蹴られる。
「お前、知ってる?クラス全員がお前の事キモいと思ってんだよ!」
「いるだけで暑苦しいし、あんたが触った物なんてもう誰も触らない」
水野にも蹴られて、全員がいなくなった時には俺はぼろぼろになっていた。