夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
「レッツショータイム!」
五人の声が重なる。
音楽が流れると五人の体も動く。
周りの雑音なんか聞こえないくらい、私はアルファの歌に踊りに全てに魅了されていた。
「つぼみ、私聖夜に言われたんだ」
さっきまでずっとステージに向かって手を振っていた夢華が話しかけてきた。
「なんて?」
「最近の優斗はつぼみちゃんの話ししかしなくて、幸せオーラプンプンだって!」
「そうなの?」
「うん。きっとあの笑顔も全部つぼみに向けてるんだね。聖夜の笑顔は全部私のだけど!誰にも譲れない…」
「夢華…?」
それっきり黙り込んでしまった夢華。
夢華の様子に不思議に思ったけど、ステージにいる優斗が気になって、それきっり夢華と話す事はなかった。