夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
「ねぇ、夢華からメールきた?」
佐知葉がムスッとした顔で歩いてきた。
「きたよ」
「ほんと呆れる!授業中って分かってんなら、くだらないメール送んなよ」
怖いよ…佐知葉。
「つぼみさぁ、やっぱり悩んでるでしょ?!」
「な、なんで?」
「だってさ、授業は上の空だし…携帯の夢華らしき人からのメール見てため息ついてたし」
ため息?無意識にやってたのかな…
「言えない事?」
「へ?あ、言えないわけじゃ、ない」
「放課後には聞くからね!」
「は、はい」
なんて言えばいいかな…?
ごまかす?
無理だよね…
佐知葉には話そうかな。