夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
すると、今まで黙ってた黒柳君が口を開いた。
「俺は…夢華に支えられました。仕事で忙しいときも夢華のメールで電話で何でも頑張れた。ここまでこれたのは夢華のおかげです」
黒柳君の言葉で目に溜まっていた夢華の涙が流れ出す。
必死に我慢してたんだね。
私は夢華の背中を摩りながら言った。
「人は支えあって生きる、それが一瞬になくなったら、人はここまで変わってしまうんです。夢華ずっと不登校だったんですよ?」
私の言葉で夢華のお父さんの目がピクリと動く。
「夢華…おまえ」
「夢華のお父さん!女の子は、恋をするときが一番輝いてみえるんです!それを夢華と過ごしていたら分かりますよね?」
夢華のお父さんは頭を下げた。