夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜




女の子と付き合い始めると撮影現場に行きたいだのほかのモデルに会いたいだの言ってきた。



それを何度か断り疑い始めた。



俺がモデルだから付き合っているのか…?


まさかな…って




ある日の放課後。


職員室に呼ばれた後、教室にいる女子の話しが聞こえてきた。


「マヒロ、昇君と付き合ってるんでしょ〜?いいな〜」


「ん?ほしい?ほしいならいつでもあげるよ。あんな男。顔だけでしょ?いいところ。使えねぇし」


一瞬何が起きたかわからない。



気付いたら無我夢中に走っていた。


宛もない道を一人歩いて。




あの女の子の言葉が耳から離れない。



顔だけ…


使えない…


俺は利用されてただけなのか?





その時から、昇君の中にポッカリと穴があいてしまった。



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