夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
『お前、今日誕生日なんだろ?』
「え?!なんで知ってんの?」
やっぱりストーカー?!
「ストーカーじゃねぇって!優斗から聞いたんだよ!」
なぁんだ!優斗君から聞いてたんだ。
安心した。
『一応誕生日おめでとう』
「えぇ!今日の昇君どうしたの?頭打った?」
『お前はいちいちムカつくな!正常だ!』
「そっかぁ。びっくりしちゃって!あ、ありがとう!まさか、昇君が祝ってくれるなんて思わなかったよ」
『うるせ…お前今から駅前に来い!』
…え?
『いいな!10分後だ。一分いや一秒でも遅れたら殺す』
そう言って、無造作に電話は切られた。
機会音が耳に鳴り響く。
私はフリーズ状態。
ってこんな事をしてる場合じゃない!
一秒でも遅れたら殺される!
昇君の事だからやりかねない。