夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
昇君はそのまま歩きだしたから、後に続いて歩いた。
髪の毛を櫛でとかしながら。
思ったより絡まってるし…
今度切りに行こうか…
「ぎゃふ!」
昇君がいきなり立ち止まったから、背中に顔を思いっきりぶつけた。
痛〜い!
急に立ち止まんないでよね。
ん?
昇君が真剣な顔になって、真っ直ぐなにかを見つめている。
「昇君?」
「今から俺に付き合えよ」
「え?!ちょ、どこ行くの!」
先に歩いて行ってしまった昇君は、少し歩いたところにあるファミレスに入っていった。