夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
「どうしてあんな事言ったの?いくらなんでもマヒロさんが可哀相だよ」
そう言って、マヒロさんを追い掛けてお手洗いに向かった。
中に入ると鏡を見てメイク直ししているマヒロさん。
「マヒロさん?大丈夫ですか?」
「は?何が?」
「え…あのあんな事女の子に言ったら、普通に傷つきま…」
「全然!ていうか、なんで私が振られなきゃいけないの?意味わかんないし!また、良いように利用してやろうと思ったのに…ああ、つまんな…」
パーン−
こんな女だったなんて…
「痛っ!何すんのよ」
パーン−
我慢できなくてひっぱたいたら、やり返されたけど…
こんなの全然平気だよ…けど、昇君のほうが……
私なんかより痛いよ。
「こんなの全然痛くない!昇君の心の傷の方がもっと痛い!昇君の何も知らないのに……」
こんな女に…
昇君は…
絶対に許せない!