夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
そういえばここまで歩いて来るのに、変装してなかったよね?
感じた視線って…みんな優斗君に気づいて見てたんだ!
しかも手握られてたし…
ばれちゃったかな?
ばれちゃったよね?
彼女でもないのに手を繋いでるのおかしいから。
どうしよう…
「大丈夫だよ!つぼみちゃん背が低いから兄妹みたいなもんに見えるよ」
聖夜君に心を見透かされた感じ。
兄妹…見えるのかな?
なんか複雑。
「それに、優斗たちが恋愛発覚になったら、俺達は恋愛報告でもしてやるから」
「もう…へんな冗談やめてよ…ほんとにそうなったらどうすんの?」
「あの時見たいに強気にいきなよ」
聖夜君が言うあの時とは、私が社長に抗議したときの事だよね。
「もう!また、夢華を仲間外れにしたな」
「はいはい。行こうか」
「どこに行くの?」
私が聞くと二人は一緒に振り返った。
「「放課後デート」」
「夢華の夢だったんだろ?」
「うん!」
二人は肩を並べて公園から出ていった。
放課後デートか…
今日はあんなことがあったし…
帰ろうかな。