夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜




優斗君が戻ってきて、家路につくと足が止まった。


私の目の前には、楽しそうにプリ機に入っていくカップルの姿。


いいな…


私も優斗君と撮ってみたいかも…


「一緒に撮る?」


「へ?!でも…」



答えるまえに優斗君に手を引かれ、気付いたらプリ機の中。



「3、2、」


カウントダウンが始まって、咄嗟にポーズを撮る。


「俺さ、女の子と撮るの初めてかも…」


少し照れながら笑う優斗君が愛おしい。


「私も…」



最後の一枚は今までで1番の笑顔で笑えたよ。



でも、私はその時違和感を覚えたの。



そう。



優斗君の笑顔に…












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