夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜



家の前まで着いたら、優斗君の足が止まった。


「どうしたの?…ん!んぅ」


ちょっと後ろにいる優斗君のところまで駆け寄ると、いきなり唇を奪われた。



道の真ん中での甘いキス。


そういえば最近キスしてなかったかも…



って、ダメだよ!



誰かに見られたりしたら!


「優……斗、君…ダ…メ」


唇と唇の隙間から必死に声を出す。



少し経ってから唇を離してくれた。


「優斗君…?どうして、こんなとこで…見られたらどうするの?」


「つぼみは俺の彼女だよね?」



「うん」



「よかった」


急にどうしたんだろ?


「ちょっと不安だった。つぼみが学校で他の奴に話しかけらてて…つぼみがどっか行っちゃうんじゃないかって…」



気にかけてくれてたの…?

もしかして、あの笑顔の違和感はそのせいだったの?


でも心配しなくて大丈夫だよ。











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