夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
苦しい現実
あれから数日。
何も変わらない毎日。
ではなかった、変わった事……優斗君がいない。
その現実。
テレビでは、優斗君と私のニュースが絶えない。
「はぁ」
ため息とともにベッドに倒れ込む。
それと同時に携帯が鳴った。
「もしもし?」
『あんた、今すぐ前会ったスタジオに着なさい』
「…あの、どちら様ですか?」
『はぁ?麻梨愛よ!…いい来なかったら許さないから』
電話は一方的に切られた。
麻梨愛ちゃん?
なんで…?
前会ったスタジオって、アルファFIVEの収録をしてたところだよね。
行かなきゃ…ダメだよね?
憂鬱ながらも準備をし、家を出た。