夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜




「…あ、忘れてた。その事はね、ごめ…」

「何も言うな!」


「へ?」



「俺はあきらめねぇ。まだあるかもしれねぇ希望を簡単に諦めきれるか」



あるかもしれない希望。


簡単に諦めない。



その言葉が私の胸にしみる。


「初めて本気に好きになった奴だしな!」


「マヒロさんは?」


「ノーカウントだ!」


「ハハ」


二人で笑った。



そして思ったんだ。


私にもまだ希望があるかもしれない。












< 261 / 296 >

この作品をシェア

pagetop