夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
「ん?」
「その…私と」
なかなか言わない私にあきれることなく、優斗君は優しく見守ってくれてる。
「私と…お、お友達になって下さい!」
「…へ?」
「あの、そのまだ言ってなかったなって…」
「フフ。つぼみちゃんって天然?」
「なんで?」
「俺は、会って話したときから友達だと思ってたけど?」
へ…
優斗君はあの時から私を友達だと思ってくれてたんだ。
「ありがと」
「つぼみちゃんって純粋だよね」
「え!」
純粋…?
そうかな?
「なんか鈍いって言うか…ほおっておけない感じ?」
鈍い…
でも、ほおっておけないって…///
「鈍くなんかないよ」
「フフ。つぼみちゃんって面白いよね〜」
「もう。さっきから笑いすぎ!」
「ゴメンゴメン!」
あくびしながら階段をあがっていく優斗君の後ろについて行った。
「おやすみ」
あたしの部屋の前まで来て笑顔で言ってくれた。
「おやすみ!もし、明日…じゃなくて今日起きられなかったら私が起こしてあげるね?」
「え!じゃあ、お願いしようかな?」
「任せといて!」
「うん」
私がドアを閉めるまで見送ってくれる優斗君。
やっぱり優しいなぁ。