夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
こんなにも麻梨愛ちゃんを恨んでいるなんて…
「で、どうするの?優斗君を渡すの?昇との写真を記者に売られたいの?」
マヒロは無意識のうちに言ってるんじゃないよね?
じゃあ、私は……
「マヒロは記者に写真を売れない」
「はぁ?!何言って…」
「だって!だって、優斗君を渡さないって言ってるのに、何回も聞いてくるじゃない。本当は、こんな事したくないんでしょ?辛いんでしょ?…だから泣きそうなんでしょ?」
「うぅ…」
マヒロの目からは大量の涙が溢れ出てた。
マヒロは私にこの答えを求めていたんじゃなくて、本当は自分の答えを見つけてたんじゃないの?
私はそう思うよ。
そうだとしたら、マヒロがやることは一つ。
「前に進まなきゃ!マヒロの心の穴は私が埋めるよ。…だから、麻梨愛ちゃんのこと怨まないで?麻梨愛ちゃん私にマヒロの話しした時、悲しそうな顔してたの」
「信じてた…本当は信じてたの、お姉ちゃんの事…大好きだった」