夢みるつぼみ〜アイドルと秘密の恋〜
「ただいま〜」
「おかえり〜」
あれ?お母さん帰ってたんだ。
ん?靴一つ多い?
「お母さん早かったねぇ。誰か来てるの〜?」
「えぇ。知らないかしら?高瀬優斗君よ」
「お邪魔してます」
え…えぇぇぇ!
高瀬…優斗。
口をパクパク動かしてる私。
もしかして…
「お母さんねぇ。今度高瀬君のマネージャーになったのよ」
やっぱり〜。
私のお母さんは、芸能人のマネージャーのお仕事をしている。
今までそんなの全然興味なかったから誰のマネージャーなんか聞いてなかった。
「高瀬君、今日は泊まってくから」
「なんで?」
「明日、朝5時にはスタジオにいなきゃいけないのよ。スタジオまでうち近いじゃない?だから、うちから行ったほうがいいし?それに最近寝てないみたいだから、睡眠時間ちょっとでものびるしね」
泊まるって…え!うちに!
「つぼみちゃんだよね?よろしくね!」
そう言って、手を差し出してきた。