愛すべき人へ…

カランカラーン

『こんにちは~』

元気な琥太郎君の声が飛び込んでくる。

「いらっしゃい。お部屋案内するね。」

笑顔で出迎え、部屋に移動する。


「紘さん、最近何してるの?楽しいことあった??」

毎日が楽しい琥太郎の決まった質問。

「ん~痛い質問だよね?

嫌なことのほうが得意だけど?」

毎日が同じことの繰り返しの私に、変化なんてあるわけがない。


「えゞ~
勿体ないよ。もっと何かしたほうがいいよ!

人生一度きりだし~。」

痛いお言葉。。。

結婚してから…頑なに遊びに行くことすら拒否していた。

最初は旦那への愛から、そうしてたけど…。

今は…ただの意地。
< 27 / 413 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop