愛すべき人へ…
カランカラーン
『こんにちは~』
元気な琥太郎君の声が飛び込んでくる。
「いらっしゃい。お部屋案内するね。」
笑顔で出迎え、部屋に移動する。
「紘さん、最近何してるの?楽しいことあった??」
毎日が楽しい琥太郎の決まった質問。
「ん~痛い質問だよね?
嫌なことのほうが得意だけど?」
毎日が同じことの繰り返しの私に、変化なんてあるわけがない。
「えゞ~
勿体ないよ。もっと何かしたほうがいいよ!
人生一度きりだし~。」
痛いお言葉。。。
結婚してから…頑なに遊びに行くことすら拒否していた。
最初は旦那への愛から、そうしてたけど…。
今は…ただの意地。