愛すべき人へ…
奇跡
琥太郎と生活をするようになって、もう二週間が過ぎた。
毎日…本当に幸せで。。。
一緒にいれる時間は、余すことなく二人で過ごした。
琥太郎も、俺はバイトだからと休みを全部私に合わせてくれていた。
幸せな毎日の上に、私の体にも変化が出てきていた。
発作の回数が確実に減ってきていたのだ。
喀血もあれ以来していない。
胸の痛みもおさまってきていた。
だから…私はどこかで期待し始めていた。
病気は間違いだったんじゃないか、と。
毎日先生にも電話をしているが、先生も不思議そうにしていた。
次の休みに琥太郎と病院に行くことになっている。
その時に…淡い期待を抱いて、再検査を受けることにした。