愛すべき人へ…

琥太郎の機嫌が直らないまま、

ふざけあって、予約していた店へと向かう。


「とにかく乾杯で?
今日も一日、お疲れ様!」

まだブツブツ言ってる琥太郎を他所に、どんどん進めていく。

「…乾杯。」

「うわぁ~暗すぎだよ?

そんなに私と飲むのは気が進まない?」

あんまりにも、いじけが続くから
苛め返してみる。



「そっそんなことないよ!
俺、今日をすんごい楽しみにしてたんだから!」

慌てて否定してくる。

こう言うところが可愛いよね?

「うん!私も楽しみにしてたよ!

毎日、指折り数えちゃったもん!」

素直にこんなことが言えるのって凄い。
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