愛すべき人へ…

「…やり直せるよ。」

そう言いながら、琥太郎は私の手を握ってきた。

ドキッ…。

ほろ酔いで絶好調だったのが、一気に現実に引き戻された。


…何?この展開。。。

琥太郎?


意識しちゃいけないと、自然に琥太郎の手を振りほどき、

酔っぱらいの振りをする。。。

「やり直すぞぉ~!」


どうにか雰囲気を変えようと、頑張ってみたけど…

意識しちゃう…。

触れる手が、

肩が、

見つめられる瞳が…。


私の理性はギリギリだった。

このままじゃ…飛ぶ。。。
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