愛すべき人へ…
過ち
お店を出ると、琥太郎が手を伸ばしてきた。

自然にその手を取った。

…暖かい。。。


外は寒いのに…寒さなんか感じなかった。

人の温もりって、こんなに暖かかったんだな…。

心臓はやっぱりドキドキしてる。。。

当たり前だよね?


思考回路がおかしくなってた。

琥太郎の手の暖かさに、ぼーっとなっていた。

「…ひ…さん?ひ…ろ…さん?」

遠くで呼ばれてる気がする…。

「紘さんってば!」

遠くじゃなかった。。。
真横で琥太郎が呼んでいた。。。

「あっ!ごめん。。。
ぼーっとしちゃってた。」

と、琥太郎の方を向くと目の前に顔がっ!

慌てて下を向く。

近すぎだし!!!

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