愛すべき人へ…

次の日の夕方、起きてきた旦那に昨日のことを謝った。

普通に顔が見れた。普通に会話ができた。

何もなかったように…。

私は本当に酷い女だと思う。

簡単に人を裏切った。

自分の酷さが怖くなる。

「ゴホッゴホッ…」

激しく噎せかえる。

最近、発作が頻繁になってきた…。


「大丈夫か?」

心配をして、旦那が背中を擦ってくる。

それを潜り抜けるように立ち上がり、

「大丈夫。ちょっと横になるね?
ごめんね。。。」

逃げるように寝室に入った。
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