また逢えるその日まで…
「……何…言ってるの?」
華架が涙を流したまま、
私に問い掛ける。
「ごめん…。もう決めたことだから。」
昨日まで、
華架たちとはずっと一緒にいるとばかり思ってた。
多分、華架も同じだろう。
「勝手に決めないでよ!!ニューヨークがどこにあるか分かってるの!?それに…あんたの彼氏はどうなるん?別れるつもりなん?そんなの絶対許さないから!!」
息を切らせながら
私に思いをぶつけてくる。
「…ごめん。」
ただ、これしか言えなくて。
「…夢なんて諦めれば良いじゃん。紗衣なら頭良いし大学なんて簡単でしょ!?」
けれど…
華架だけには伝えたかった。
「…恭汰と出会えたのは、通訳者になるって言う夢があったからなんだ。」