アザレア
「っ、」

どうやら痛みを耐えるにも、限界が来たらしい。
毛穴と言う毛穴から嫌な汗が滲み出る。


色付いていた視界が突如として砂嵐に変わり――刹那、重力に身を任せた私の意識はぷつりと途絶えた。




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