LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「冷めないうちに食べようか。」


と先生が席に置いてある小さな篭からフォークを取り出し、料理を食べ始めた。


歩も料理に口を付け始めた。



料理を食べている最中、


「今日はどうする?」


「え?」


「ほら、明日って日曜日だし、俺休みだから今日も泊まってく?バイトとか大学があるなら俺ん家から送っていけるし、」


歩は首を横に振った。


「大丈夫……。今日は帰るよ」



本当はもっと一緒にいたい。


一人で眠るのも、一人で過ごすのも怖い。


昨日、先生が隣で眠っているだけで、いつもより快眠できた気がする。


だけどずっと甘えてるわけにはいかない。


「そっか………」


先生は少しだけ寂しそうな顔をした。


「料理食べ終わったらどうする?俺、せめて今日は歩の傍にいたいんだ。どこか行く?行きたいとことかあったら言って?」


< 137 / 289 >

この作品をシェア

pagetop