LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-
「冷めないうちに食べようか。」
と先生が席に置いてある小さな篭からフォークを取り出し、料理を食べ始めた。
歩も料理に口を付け始めた。
料理を食べている最中、
「今日はどうする?」
「え?」
「ほら、明日って日曜日だし、俺休みだから今日も泊まってく?バイトとか大学があるなら俺ん家から送っていけるし、」
歩は首を横に振った。
「大丈夫……。今日は帰るよ」
本当はもっと一緒にいたい。
一人で眠るのも、一人で過ごすのも怖い。
昨日、先生が隣で眠っているだけで、いつもより快眠できた気がする。
だけどずっと甘えてるわけにはいかない。
「そっか………」
先生は少しだけ寂しそうな顔をした。
「料理食べ終わったらどうする?俺、せめて今日は歩の傍にいたいんだ。どこか行く?行きたいとことかあったら言って?」