LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-
次の日、歩は恐怖心を抱きながら電車に揺られ、大学に向かった。
大学に着くなり、絢乃と胡桃が声をかけてきた。
「彼氏にちゃんと伝えた?」
ストーカーされてることを伝えることを渋っていたので心配なのだろう。
「………伝えたよ、」
「どうだった?」
心配してくれる二人。
歩は痴漢されたことを話した。
二人は怪訝な顔をした。
「…………最低」
胡桃が辛そうな顔をして呟く。
「ストーカーの仕業なの……?」
「多分……」
「それでその事も彼氏には伝えた……?」
「うん……、っていうか途中の駅で保護されて迎えに来てもらっちゃった。その時にトモヤさんのことも、ストーカーのことも全部話した」
「………それで彼氏は何て?」
「何てって、何が?」
「ほら、優しい言葉をかけてくれたとか、嫌な言葉をかけられたとか。どうだったの?」