LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



次の日、歩は恐怖心を抱きながら電車に揺られ、大学に向かった。


大学に着くなり、絢乃と胡桃が声をかけてきた。


「彼氏にちゃんと伝えた?」


ストーカーされてることを伝えることを渋っていたので心配なのだろう。


「………伝えたよ、」


「どうだった?」


心配してくれる二人。


歩は痴漢されたことを話した。



二人は怪訝な顔をした。


「…………最低」


胡桃が辛そうな顔をして呟く。


「ストーカーの仕業なの……?」


「多分……」


「それでその事も彼氏には伝えた……?」

「うん……、っていうか途中の駅で保護されて迎えに来てもらっちゃった。その時にトモヤさんのことも、ストーカーのことも全部話した」


「………それで彼氏は何て?」


「何てって、何が?」


「ほら、優しい言葉をかけてくれたとか、嫌な言葉をかけられたとか。どうだったの?」


< 163 / 289 >

この作品をシェア

pagetop