LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-
「あ~、あたし何も隠してなんかないからね?ホントに縁がなかっただけだから」
「胡桃ったら嘘つけないタイプだから分かったわよ、そんなこと」
胡桃は『え~、あたし嘘つくと分かりやすい?』と苦笑した。
「っていうか、ほら、いい加減言い渋ってないで聞かせなさいよ~。忘れるとこだった」
と絢乃が胡桃に賛同して茶化してくる。
歩は『忘れてくれてよかったのに』と唇を尖らせた。
「………優しかった、と思う。いっぱい気遣ってくれてたみたいだし、」
歩は二人に圧されて仕方なく答える。
「じゃあキスは?」
「まだ答えなきゃいけないの?!今ので十分でしょ?!」
「まだまだ~。恋愛するにはそれだけじゃ足りないでしょ?そんなんじゃ恋愛じゃなくてヤり逃げとかセフレになんじゃん」
よくもまぁ、こんな恥ずかしいワードをペラペラと喋れるもんだと軽く見直す。