LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「誰かと待ち合わせ?」


「え」


「だっておしゃれしてるから。合コンの時と感じ違うし、誰かと出掛けるのかなって考えてさ。もしかして胡桃ちゃんとか?」


「違います、」


歩は横に首を振った。


「あ、もしかしてトモヤがいるのいないのって騒いでたあの彼氏?」


歩の顔は真っ赤に染まる。


「あ~。図星~」


とクスクスとハルキが笑う。


歩は恥ずかしくなって、


「ハルキさんこそ、誰かと待ち合わせですか?」


と話を切り替えた。


「うん。高校の時の友達。」


と答えた。


するとハルキが歩の肩に手を伸ばした。


「糸くず付いてたよ」


肩に付いていたゴミを取ってくれたようだ。

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