LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「どうしたの?そんなに怖い顔して」


ハルキはにやにやと笑いながら歩にジリジリと近寄る。


歩は逃げるように後ずさる。


足が震える。


「どうしたのって聞かなくても分かってるんでしょ………?どうしてあたしをストーカーしてるんですか?」


「バレちゃったかぁ。ま、いいや。僕は君をこの動画で見てファンになったんだ」


ハルキはケータイを起動させ、データフォルダから動画を出して歩に見せつけた。



それはあの時のレイプ映像―――――。



「うっ………」


歩は見ただけで寒気がして吐き気が身体を襲った。



あの時の映像、本当に売られてたんだ―――。



「で、でも………匂いが………香水の匂いが合コンの時と違う………。これはあたしへのフェイクですか?それにあの時、胡桃と帰ったのに………」


歩は震えながら問いかけた。


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