LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「そうだよ。それに匂いに飽きちゃったから香水変えたんだ。あの合コンの時、胡桃ちゃんと僕で帰ったけど用事があるって嘘ついて君の元に駆けつけたんだ。」



そう言えば、この前、胡桃がそう言っていた。


「痴漢の時だって変装はしてたけど、バレるの覚悟でチャレンジしたんだよ。」


歩はあの時、誰が犯人かなんて確認する余裕なかった。



「今の映像を見てから君が好きだった。そんな時合コンで君を偶然見つけたんだ。きっと何かの運命なんだよ」



「この事を…………トモヤさんとコウダイさんは知ってるんですか?」


知っているとなると歩を釣るために仕組んだといっても過言じゃない。



「二人は知らないよ。ホントに偶然だったんだよ。それにきっと二人にバレたら見損なわれちゃうだろうな。特にトモヤの場合は僕を絶対嫌いになるだろうな」


ハルキは笑いながら言う。

< 183 / 289 >

この作品をシェア

pagetop