LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「まぁ、歩のストーカー事件が解決したってことで一件落着。この話はもうおしまいにしよ?」


と胡桃が言い、暗い空気の流れを変えた。


「絢乃、次の新しい出逢い見つけなくちゃね。来週ね、合コン誘われちゃって一緒に行こう………」


はしゃぐ胡桃と絢乃に、


「次は行かないからね?」


と歩が冷たく言い放つ。



『わかってるよ~』と胡桃がおどけて言う。


「でもドタキャンされたりメンバー人数足りないときは…………」


胡桃がテヘッと笑いながら言うので歩は睨みを効かしながら、


「行かないったら行かない!!!」


と言い付けた。



「冗談だよ、じょーだん!!」


冗談が冗談に聞こえないのが胡桃だ。


「ったく、どうだかね~」


歩はコーヒーを啜りながら冷たく言い放つ。


「………歩が信じてくんない。」


胡桃が唇を尖らせて拗ねた。



歩は思わずププッと吹き出した。


胡桃も絢乃もつられて笑いだした。


「やっぱりうちらは笑いながら楽しげに話てんのが一番だよね~」


「そうかもね」


と笑いあった。

< 218 / 289 >

この作品をシェア

pagetop