LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



予定より早めに実家に着いた。


先生の実家は割と大きめな綺麗な一軒家。


周りは住宅街らしく、似たような造りの家がいくつか建ち並んでいる。




都心からそんなには離れていないが、ちょっと移動しただけで緑があふれた景色が広がっている。



「多分首を長くして待ってるよ」


と言いながら先生は車を空いてるスペースに駐車させた。



「はぁ、緊張する…………こんな格好でよかったかな?」



歩は先生にラフな感じで大丈夫と言われたので、水玉模様の白いシャツにリボンを通し、ブラウン系のカーディガン、明るい色のロングスカートに脱ぎやすいショートブーツ、それにダウンコートを合わせたファッションにした。


先生は黒とグレーで固めてあり、落ち着いていて大人っぽいファッション。




「大丈夫大丈夫。すぐリラックスできるよ。荷物持って中に入ろう?」


先生は後部座席からボストンバッグを取り出した。


「うん」



歩は深呼吸して胸をなで下ろした。
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