LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「嫌………。いつか知られちゃうより、今知ってもらえる方が痛くないもん………」



だって覚悟した。


先生は『もし反対されたなら分かってもらえるまで話す』って言ってくれた。



歩は唇を軽く噛む。


すると膝の上に置かれている歩の手を先生が優しく掴んだ。


歩が先生に目を向けると先生は微笑んでくれた。


そして何も言わず頷いてくれた。





3人は歩と先生のやりとりに少し動揺し始めた。


そんな3人に再び向き合った。


「実はあたし────、」




歩は先生の手の温もりを支えに過去を全て話した。



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