LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



言い終わると江美子と南が泣いていることに気がついた。


正史は苦しそうな表情をしていた。


気づけば自分も泣いていた────。



先生の手を掴む力が強くなる。



「歩ちゃん、よく今まで頑張ったね」


「ツラかったでしょう?これからは私たちのこと本当の家族と思ってくれていいから」



江美子も正史も南も優しく微笑んでくれた。




認められたら────。



「ありがとうございま……………」


途中で涙がせき止められなくなった。


すると先生が肩を抱いてくれた。



先生が言った。


親父たちなら大丈夫だって……。



本当だ────。


みんな、先生にソックリ。



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