LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「未空ってたら、ああやって文句言いながらね、功が大好きなの。」


南は台所で料理の準備に取りかかりながら笑いながら言う。


「先生、子供好きなんだ」


歩は微笑みながら何気なく呟いた。



「「先生?」」



江美子と南が声を揃えて反応した。


ハッと我に返る。



「あ………前から先生って呼んでたので、そっちの方が呼びやすくてずっと先生って呼んでるんです。いずれ直さなきゃいけないんですけど………」



歩ははずかしそうに言う。


「いいじゃない。呼びやすいように呼んでくれていいのに」


と2人が笑う。



そう言われると幸い。


だけど、ずっと先生と呼んできて今更だが、先生と人前で呼ぶことが恥ずかしく思って、直さず、名前で呼ぶことにした。





< 274 / 289 >

この作品をシェア

pagetop