LOVE・ラブ・らぶ-先生と描くsweet life-



「仮のプロポーズ。いつかお互い結婚できるタイミングになったら、ちゃんとしたプロポーズする。だから待ってて欲しい」



先生は真っ直ぐ歩の目を見つめる。



先生は年齢もそこまで若いわけではないし、本当は今すぐにでも結婚したいはずだ。


なのに、自分のことを考えてくれている────。



歩の目から涙が溢れる。


歩は大きく頷いた。



「あたしも先生とずっと一緒にいたい………。結婚したい………」


「ありがとう、歩」



先生は優しく歩の涙を拭うと、もう一度強く抱きしめた。



お互いに緊張してるのか鼓動が伝わる。

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